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大岩禎一村長所信表明(令和8年3月第2回球磨村議会定例会)

最終更新日:
(ID:2006)

所信表明

本日、令和8年第2回球磨村議会定例会の開会にあたり、村政運営に対する私の所信を述べ、議員各位並びに村民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

この度の選挙におきまして、村民の皆様からの信任を賜り、球磨村長の重責を担わせていただくこととなりました。

1月26日の就任式において、私は、職員に対して「村の未来と村民の暮らしを変えるのは政策と実行力、団結は推進力である」と訓示を行いました。

すべての地域、すべての世代にとって暮らしやすく、希望の持てる村を取り戻すためには、具体的な「政策」と、それを形にする「実行力」が必要です。

そして、村民の皆様、村を支える職員、村民の負託を受けた議員との間に、強固な信頼関係と「団結」があってこそ、力強い「推進力」が生まれると確信しています。

「村民の暮らしを第一に」、皆様からのご期待にお応えできるよう誠心誠意努めてまいる所存であります。

まず始めに、現在、村政が抱える複数の課題については、スピード感を持って解決に取り組んでまいります。これまで議論となってきた課題については、村民の皆様の声を十分に聞きながら、着実に整理し、村政の停滞を解消していきたいと考えております。

球磨村診療所については、存続について村民の皆様にもご心配をおかけしておりましたが、現在の医院長に一般社団法人を設立していただき、村が指定管理を委託することにより、これまで同様に診療を続けていただくことといたします。

義務教育学校球磨清流学園一体型校舎の整備については、学校施設検討委員会により、整備費用と教育活動の視点で検討され、最終的には教育活動を重視すべきとの意見と、新築と増築でも村負担額が極端に変わらないことにより、より広い整備面積が確保でき、施設の維持費も軽減が期待される「南校舎側」で一体型校舎の整備を行うとの意見でまとまりました。これを受けて、教育長と共に、県教育委員会に2度、要望に参りましたが、県のコメントとしては、被災後既に5年が経過し、清流学園が開校して2年目、今後の一体型校舎整備期間を考えると、スケジュール的にタイムリミットとのことでした。

このようなことから、3月9日には、国、県、村とのオンライン会議を開始し、令和8年度に基本設計に着手し、令和12年4月には新たな一体型校舎の供用開始に向け取り組んでいくことといたします。

千寿園の駐車場無償貸し付けについては、現在の駐車場敷地の利用状況や議会からのご意見等を踏まえ、再度法令や判例を精査した結果、本年4月から有償貸し付けに切り替えたいと考えています。

一勝地温泉かわせみにかかる賃金等未払い問題については、議会から村の委託業者への運営管理についてのご指摘等も踏まえ、前指定管理委託業者の破産手続きの完了を待って、村が救済する方向で整理できないか検討することといたします。

次に、私のマニフェストの基本理念は、「どの地域も、誰一人取り残さない」ことであり、これを実現するために、“夢を持てる球磨村”、“住んで良かった球磨村”のむらづくりに、以下の5つの政策の柱で取り組んでまいります。

1つ目の柱は、「安心して暮らせるむらづくり」です。

村民が安心して暮らせる環境の整備は最優先です。

すべての村民の暮らしを守るため、防災・減災対策や、村道渡大槻線の水篠地内の道路拡張をはじめ、水道等生活基盤の整備を進め、安全で安心して暮らせる環境づくりに取り組んでまいります。

次に、シカやイノシシによる被害が増大していることから、鳥獣被害防止対策を強化し、農林業の安定を図ります。具体的には、令和8年度からくくり罠に対する助成のほか、捕獲奨励金を、1頭当たり捕獲で2,000円、更に、現在整備を進めているジビエ解体処理加工施設に搬入した場合は4,000円を上乗せするよう見直し、ジビエを村の貴重な資源として活用することに取り組みます。

また、村政の運営にあたって、今後は、村の中長期にわたる財政状況の見通しを村民に対して正しく公表した上で、将来を見据えた持続可能な施策を推進いたします。

政策を実現するためには、持続可能な財政運営が重要であり、ふるさと納税制度の活用などにより財源の確保を図り、効果的かつ効率的な行政運営に努めてまいります。

令和8年度からは、「ふるさと創生室」を新たに設け、ふるさと納税の推進による財源確保に徹底して取り組み、同時に返礼品の開発などにより球磨村の魅力発信をすることで、地域活性化の仕組みを作りたいと考えます。

2つ目の柱は、「健康で生きがいのあるむらづくり」です。

高齢化が進む中にあっても、誰もが住み慣れた地域で安心して生活できるよう、医療・福祉の充実を図り、健康で生きがいを持って暮らせる地域社会の実現を目指します。

球磨村診療所の存続を最優先に、誰もが必要な医療を受けられる体制を確保します。

ワクチン接種についても、重篤化を防ぐため18歳以下の子どもや65歳以上の高齢者を対象に接種費用の負担軽減について検討します。

次に、現在の地域支え合いセンターの仕組みを再構築し、これまで豪雨災害の被災者を中心に支援してまいりましたが、高齢者、独居高齢者、障がい者などの健康や生活、悩み相談を行い、孤独化や生活不安の解消に努めます。

そして、村民が参加できる交流の場やサークル活動、生涯スポーツを推進し、村民の健康づくりと生きがいづくりの支援に努めます。

また、健診、健康づくり、ボランティアなどの参加に応じたポイント制度を構築し、健康寿命を延ばす取り組みを推進します。

次に、エスペランサ桜峯の入居者をはじめ、村民の生きがいづくりの場として、農園の整備・貸し出しについてのニーズ調査を行なった上で、農園の整備を行います。

敬老祝い金については、令和8年度から制度を改定し、定められた年齢だけでなく、75歳以上のすべての高齢者に対して、敬老年金として、毎年、1万円を給付いたします。

高齢者の運転免許返納後の交通手段については、安全と生活の両立ができるように整備したいと考えております。産交バスについても、エスペランサ桜峯及び村営別府峯住宅への乗り入れを進めるほか、村内のコミュニティバスの利便性の向上に努めていきます。

3つ目の柱は、「心豊かな人を育むむらづくり」です

教育と子育て環境の充実は、村の未来そのものです。

地方にいながら、都市部以上の魅力的な教育に取り組み、都市部では体験できない自然を活かした学びと少人数であることを強みに、子どもたちの学力向上への取組みを徹底し、児童生徒の将来を見通した学習や人づくりの教育の充実に努めます。 

次に、アフタースクールを活用して、習字やそろばん等、児童生徒の多様な能力を育てる機会を提供するとともに、子ども達の身近な遊び場として、すべり台や砂場などの危険性の少ないインクルーシブ遊具を数多く設置した、村内外の家族が遊べる魅力的な広場・公園を整備します。

人口減少と少子化問題は喫緊の課題であり、早急に対応しなければ保育園の存続、ひいては学校の存続、そして村の存続にも影響を及ぼしかねません。早急に、安心して子どもを産み育てられる移住環境を整備するため、渡、一勝地地域に村有地を活用した村営住宅を、先行投資的に整備します。

更に、渡グラウンドにある仮設住宅については、すべて村が無償で譲渡を受けることで手続きを進めており、独居高齢者の移住先として活用するほか、村内企業や工事関係者も含め、あらゆる移住・定住希望者の受け入れの促進に努めてまいります。

球磨村において、心豊かな人を育み、特色ある教育活動を整備することは、移住・定住につながる重要な要素であると考えます。

4つ目の柱は、「仕事を生み出し、にぎわいを創るむらづくり」です。

球磨村の物や地域資源、人や地域の産業を徹底して活用し、地産地消と経済循環を促進し、村の活性化につなげてまいります。

にぎわい創出からの観点からは、国や県、JRとの協力、支援をいただきながら旧渡小学校跡地一帯に道の駅と、小川沿いには緊急時のヘリポートを整備するほか、村外に依存しなくても買い物ができ生活要件がそろう環境と、それに連動したコミュニティバスの交通体系の整備を目指します。

まず、令和8年度には、道の駅が整備されるまでの間、農林水産物や加工品等の直売所を設けます。その上で、農事法人やシルバー人材センター、地域の農業者等と連携し、荒廃農地を活用した、カボチャ、栗など手間のかからない新たな農産物の産地化に努めることとし、令和8年度は、荒廃農地を活用したカボチャ生産の試験栽培に取り組みます。

また、ジビエ解体加工処理施設を新たに整備し、処理能力が向上することから、ジビエを貴重な資源として、付加価値の高い食肉用としての加工品開発を行いながらジビエの里づくりを推進します。

次に、森林や球磨川など豊かな自然を活かした新たな体験型のサービス産業を創出するほか、ラフティングをはじめとした体験型のサービスをふるさと納税の返礼品としての商品化を進めます。

村の約9割を占める森林については、森林所有者の高齢化が進み、木材販売による収益への期待の高まりと、今後の境界管理と森林管理への不安が高まっていることから、広域での伐採と伐採後は一斉に再造林し、大くくりでの共有団地化を推進し、森林組合への森林経営管理委託を推進します。

また、1,230haの村有林については、これまで年間10haの伐採による法正林化に取り組み、販売収益については球磨村水資源活用基金として、水道料金の低減や水道施設の整備等に充当されてきました。

森林の若返りと、今後も引き続き水道施設の維持管理費用の捻出や水道料金の低減化を図るほか一般財源の確保の観点からも、年間の伐採量を令和8年度から増やしていく方向で調整を行います。

5つ目の柱は、「人吉球磨広域で進めるむらづくり」です。

球磨村の発展に、広域連携は欠かすことができません。

命と清流を守る緑の流域治水を推進し、安全な地域環境を確保します。

また、国、県、関係市町村と連携し、鉄道・道路の復旧による経済活性化を図るとともに、球磨川を核とした観光振興に取り組みます。

地域の枠を超えた協力こそ、球磨村の未来を支える力と考えています。

これら5つの政策に加え、国や県が進める復旧復興事業にあたり、遊水地の公園整備に村民が最大限利用できる面積を要望するほか、引堤の背面の面的嵩上げや、荒廃農地等への不要残土の受け入れなどを要望することで、今後の村の復興計画に必要な土地利用を確保していきます。

そして、国、県へ役場職員を派遣することにより連携を強化し、村の地方創生につながる人材育成を図ります。現在、まだ決定はしておりませんが、国の地方創生へつながる部署への4月からの職員派遣手続きを進めているところです。

ただいま述べました、私が取り組む政策については、今後、球磨村総合計画の改訂を行い、進めていくことといたします。

その中でも、球磨村が今すぐ取り組むべき最重要課題は、「ふるさと納税制度等による自主財源の確保」と、「先行投資してでも行う少子化対策」と考えており、このことについては全力で進めてまいります。

私は、先人たちが育んできたこの美しい球磨村の「新しい未来」を切り拓いていくために、これまでの行政現場で培った経験と人脈を最大限に生かし、“夢を持てる球磨村”、“住んで良かった球磨村”、そして「誇れる村」の実現に向けて、全身全霊で村政運営に邁進してまいる覚悟でございます。

議員各位並びに村民の皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

令和8年3月12日

球磨村長 大岩 禎一


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